絵を描くこと

昼間、ぼんやりNHKを見ていたら、NHKの「昼時日本列島」で、子供が白鳥の絵を描いているのを取材していた。何を聞いたのかは聞き逃したが、写生をしていた小学生は、「白鳥を大きく描こうと思います」と答えていた。「また、くだらないこと聞いて…」なんて思っていたら、インタビューを受けていた小学校の先生が、「みんないろいろなことに気づいて、良くかけている」みたいなことを言っていた。なんか、どっと疲れた。

絵って、描くのが楽しいから描くんじゃないだろうか?特に、小さい頃は、描くこと自体が楽しいだけで、何かを表現しようと思って描くわけではないんじゃなかろうか?「あー、楽しかった」って、道具を片づけるときは、自分の描いた「作品」に関心がないのが普通ではないだろうか?

それを、大人が「○○に気づいて、しっかり描き込んであっていいね」とか「上手だね」とか「これは何を描いているの?」とか聞いてしまうと、ふいに、そういうことに関心を払わざるを得なくなって、楽しんでかけなくなってはしまわないだろうか?「これを描き込まなくちゃ」「あれを描いたら褒められるかな?」「上手に描かなくちゃ…」なんて、ちょっとでも頭で考えはじめたら、純粋に楽しんで描いていただけの時間が、「作品」を作るための時間になってしまうだろう。現在を楽しんで生きていた子供が、未来のために今を使うようになってしまうだろう。

そんなのって、つまらないよな、と思う。一度、大人になってしまったら、子供には戻れない。だから、子供である時間を大切にして欲しいと思うのだが、先生もアナウンサーも、そんなことには関心がないらしい。

うちの獣くんが絵を描くようになったら、「あー楽しかった」って言って、それでおしまいにしたいな。あまり細かいことを追及したり、変なところを褒めたりしないでいたいな、と思う。
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by yyunn | 2004-02-25 00:05 | 徒然なるままに


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