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子をもつ女の仕事

趣味と興味の範囲が広がるに従って、本の購入ペースが尋常でないほどになってきた上、収納スペースも限界が近づいてきたので、図書館の本棚を、我が家の本棚として採用することにしました。
って、単に、図書館の本の予約システムを最大限利用して、読みたい本を極力図書館で探し、以前よりも頻繁に図書館の本を利用するだけなんですが、最近、うちの近所の図書館は、インターネットで検索→予約できるようになり、最寄の図書館に本が用意できたらメールで連絡をくれるようになったので、便利に使えるようになりました。

で、先日、予約していた本を取りに行ったついでに、図書館を一周して、目に付いた本も一緒に借りてきたのですが、偶然手に取った「ダブルインカム家庭術」という本は、おもしろかった。著者は「新版 幼い子のいる暮らし」という、育児分野では有名な本を書いた小児科医の毛利子来(もうりたねき)氏と、その妻であり、看護婦で保健婦で保育園を経営し、現在はレストランのシェフである毛利敬子氏。共働き歴35年夫婦二人の子育てと生活に裏打ちされ、とっても役に立つ本に仕上がっていて、小さな子どもを抱えて働くべきか否かと考えたり、はたまた保育園に預けて働いていて感じる苦しさや、その他もやもや悩んでいたようなことが何だかとってもスッキリ整理される本です。

「子を持つ女」が仕事に就くときには、まず働く理由と目的をはっきりさせること。「そうでないと、肝心の自分自身がぐらついたり、夫を初めとする家族を説得できなかったり、仕事に就いたはいいけれど打ち込めなかったり、長続きしなかったりなどと、種々の予想もしなかったトラブルに見舞われがちです。」
そこからはじまるこの本は、その後、「仕事の仕方は自分を優先に決める」と続きます。「最初に妥協してしまうと、後になって、しわ寄せがどっと来がちです。早い話、どんな仕事でも、労働である以上、それなりの疲れと苦労がつきもの。なのに、これまでと同じ家族サービスをやろうとするのですから、どうしても無理が生じてくるでしょう。その無理が積み重なってきたときに、家のことを何もしない夫への不満が爆発したり、そのような道を選んだことへの後悔に苛まれたりしかねないのです。」とつづき、夫に家事をさせる強硬な方法や、「子どもに悪いと思わない」といった具体的な共働きの子どもの育て方や、夫婦喧嘩のススメ、夫婦のぶっちゃけ対談など、理想論ではなく、いろいろ不便な現実を反映した、共働きビギナーに本当に必要な生の情報が詰まっています。

なんだか漠然と考えていたことが形になったような、うんうん、なるほど、そうだよな~と頷けることばかり。私は今まで、「女性も仕事を持つべきだ」と基本的には思っていたものの、でも、子どもを育てながら家事をして、男社会で働くのでは、女性に負担がかかりすぎてしんどすぎるぞ、と思っていたのですが、なんだかこの本を読んで、元気がでてきました。

将来、もし完全な男女平等社会が実現されたとしても、それは、男も女も、仕事も家事も子育てもする社会でしょう。きっと今よりも、必要な制度が整備されて、仕事はしやすくなるでしょうが、いくら休みが取れても、キャリア形成期と子育て期がぶつからざるを得ない以上、やはり仕事をしながら家事も子育てもするのは、男女共に大変なことでしょう。そして、男性が家事と子育てを半分担ったところで、半分はやっぱり女性が背負いながら仕事をするのです。たとえ、それが大変なことであっても、未来にそれ以外の道は存在しないのではないかと思います。だとすれば、いろいろと障害のある今も、進むべき方向は同じはず。

1991年に書かれた本ですが、全く古さを感じないどころか、新しい考え方が詰まっているように思えます。偶然読んだ本ですが、何かが見えてきたような、腹をくくる覚悟が出来たような。
共働きの人も、そうでない人にも、お薦めです。すべての大人が読むべき本なのでは?(そうすれば、子どもを持ちながら働くということの必要性と大変さがよくわかるはず)とさえ思います。
by yyunn | 2004-10-04 14:42 | 本の話


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